■【匡】

〈音〉キョウ
〈訓〉ただす

人名読み:たすく、ただ、ただし、まさ、まさし

〈分類〉
人名用漢字

〈部首〉
はこがまえ(匚)4画(総画数6画)

〈構成〉
匚+王

〈解字〉
形声。匚(うつわ)+王(元の形は山+圭)→竹・木をまげて作った器。
「筐」の原字。
転じて「ただす」の意。


〈意味〉
(1) はこ。かご。めしびつ。竹・木をまげて作った器。

(2) 正しくする。ただす。正しく直す。曲げて矯め直す(ためなおす)。
  ゆがんだものを本来の形に直す。
用例:匡正(きょうせい)、匡励(きょうれい)

(3) 正しい。きちんとした。
用例:匡坐(きょうざ)

(4) すくう。たすける。補佐する。手伝う。
用例:匡救(きょうきゅう)、匡済(きょうさい)
   匡弼(ひょうひつ)、匡輔(きょうほ)、匡翼(きょうよく)

〈注記〉
1951年「人名用漢字別表」により、人名漢字として使えるようになる。

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《人名への使われ方》
人名では「きょう」「まさ」が普及した読み方。
男子にも女子にも使われる漢字。
1文字なら男子の名前と判断されます。

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《用例》
匡正(きょうせい)/
間違っているものを正しく直すこと。ただすこと。

匡励(きょうれい)/
悪を正し善をはげますこと。

匡輔(きょうほ)/
間違いを正し、及ばないところを補い助ける。君主を補佐して国の乱れを
正す。匡弼。

                      ×  ×  ×  ×  ×

「ただす」と読む漢字
正す:間違いを正しくする。改めなおす。修正する。
糺す(糾す):罪過の有無を追及する。詮議(せんぎ)する。
質す:質問する。聞いて確かめる。

「匡」は「正しくする」の意味の「ただす」です。


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