■【奈】

〈音〉ナ、ダイ、タイ、ナイ
〈訓〉いかん、なんぞ

〈分類〉
常用漢字
※1951年~ 人名用漢字
※2010年~ 常用漢字

〈部首〉
だい(大)5画(総画数8画)

〈構成〉
大+示 

〈解字〉漢字の成り立ち
形成。木(植物)+示(音をあらわす。シ→ダイに変化)。
本字は「奈」の(大)が(木)の形。読みは「ダイ」。
果樹の名前。からなし(リンゴの一種)。
かりて、疑問詞に用いる。


〈意味〉
(1) 漢文で使われる、疑問の助詞。
  いかん。いかんせん。いかんぞ。なに。どうして。どの。
用例:奈辺(なへん)、奈何(いかん)

(2) 梵語・外国語の音訳字。「な」の当て字。
用例:奈落(ならく)、奈破崙(ナポレオン)

〈注記〉
ひらがなの「な」は奈の草書体から。
カタカナの「ナ」は奈の省略形から。

1951年「人名用漢字別表」により、人名漢字として使えるようになる。

都道府県の奈良県、神奈川県に使われることから、2010年の「改定常用漢字表」に追加され、常用漢字となる。

常用漢字表にある読み:ナ

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《人名への使われ方》
1951年から戸籍上の人名に使える漢字です。
地名にも使われます。
たいていは、漢字に意味はもたせず「な」の当て字として使われます。
どちらかといえば女子の名前に使われることが多いです。
名前の終わりに「奈」がつけばほぼ女子の名前と判断されます。

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 「奈」は数十年前からよく人名に使われる漢字です。
 近年はあえて「奈」を「菜」「那」に替えて目新しさを出す名づけもあります。

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